平成14年度 市民コンサート

グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲

H14年度市民コンサート パンフレット「ロシア国民楽派の始祖」と呼ばれているグリンカ(1804-1857)の代表的な作品である歌劇「ルスランとリュドミラ」は、1842年に初演されました。
しかし、不評に終わってしまい、現在では陽気で明るい序曲だけが演奏される機会が多くみられます。

物語は、ロシアキエフ大公の娘リュドミラが悪魔にさらわれ、大公は娘を救いだした者に娘を与えることを約束し、3人の求婚者が冒険の旅に出かけます。
結局、もともと選ばれていたルスランがリュドミラを救い出し、めでたく結婚の運びとなります。

序曲には、第1主題にニ長調の婚礼の場面に先立つ華麗な音楽が使われ、次にヘ長調のルスランのアリアがヴィオラ、チェロ、ファゴットで歌い出され、コーダには、悪魔のモティーフが低音で奏されます。

ラロ:チェロ協奏曲

ラロ(1823-1892)は、スペイン系フランス人としてリルに生まれ、チェロとヴァイオリンを学び、室内音楽奏者として活躍していました。
彼の唯一のチェロ協奏曲は、古典的な形式でありながら、全体を通してスペイン風の情緒、色彩が強くかもし出されています。

第1楽章
チェロのカデンツァに変わるレチタテゥーボ風の導入で始まります。
第2楽章
ジプシーの音階による性格の違った2つの主題が繰り返されます。
第3楽章
ハバネラの旋律で始まり、金管とティンパニを伴ってテンポを速め、壮大に曲が締めくくられます。

ソロをお願いしました三森未來子さんは、'93年の市民コンサートでチャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」を共演して以来、トレーナーとしてもご指導頂き、本日は待望の再共演となります。

ビゼー:「アルルの女」第2組曲

「アルルの女」は、パリに生まれたビゼー(1838-1875)の「カルメン」に次いで有名な作品ですが、歌劇として初演されました。
物語は、アルルの街に近いカマルグでの出来事です。
不思議なことに題名にもなっているアルルの女は直接舞台には登場しません。

フレデリという百姓息子がアルルの女と出会い、恋のとりことなってしまいます。
結婚までこぎつけますが、結局その女には情夫のいることがわかり、1度はあきらめますが、最後には嫉妬に狂って身投げをしてしまうという悲劇の物語です。
しかし、この初演は不評に終わったため、その中から自ら4曲を選んで演奏会用組曲(第1組曲)とし、こちらは好評を博しました。

本日演奏します第2組曲は、ビゼーの死後に友人のギローがさらに4曲を選び組曲としたもので、今では第1組曲よりも演奏される機会が多く、第3曲のメヌエットは特に親しまれています。

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