第21回 定期演奏会
今回のプログラムでは、少し趣向を変えて、パートの紹介を掲載しました。
それも、自分のパートを紹介するのではなく、となりに位置するパートの紹介でもあります。
これを読んでいただくと、当団への親密度が増すこと請け合いです。
それではどうぞお楽しみ下さい。
特別企画「相模原市民交響楽団 徹底解剖!!」~ 内側から > パート紹介いたします < 外側から ~
まずはおなじみヴァイオリン。一番上から皆を見つめるパーカッションからはこんな風に見えます!?
- パーカッションから見たヴァイオリンは?
- ヴァイオリンパートは動物に例えると、いつもキーキー言ってるサル。
そんな感じの楽器です。
ヴァイオリンの音はサルの鳴き声みたい?
いえいえ、これでもしっとり歌い上げているつもりなのですが。
- ヴァイオリン自己紹介
- 幅広い年齢層、そして1stと2ndを併せると、オーケストラの中で一番の大所帯となるヴァイオリン。特に最近は若いメンバーの活躍もめざましく、いつもにぎやかな雰囲気です。
「オーケストラの顔」と言われるヴァイオリンですが、その名に恥じないよう、華やかな演奏を目指します。
一般的にオーケストラの中ではミステリアスなパートと言われるヴィオラですが、お隣ヴァイオリンから見ると…
- ヴァイオリンから見たヴィオラは?
- 目立たない様で、実はいぶし銀の様に渋い存在のヴィオラ。
ヴァイオリンからその渋さに憧れて転向していく人がとても多い、魅惑の楽器なのです。 - ヴィオラ自己紹介
- ヴィオラパートは少人数ですが、個性派ぞろいの楽しいパートです。音楽的にはオーケストラの中で中音域を担当し、オケの音色に幅と深みを与える(はずの)パートです。
「ヴァイオリンとチェロと管楽器が全然合っていないけど、一体全体どこに合わせたらいいの!」なんて文句は言っていませんよ。
悩める中間管理職(?)のヴィオラはお隣チェロをうらやましそうに眺めています。
- ヴィオラから見たチェロは?
- チェロはとても仲が良いパートのように見えます。
練習が終わるとよくシンポジウム(つまり宴会)を開いて、アンサンブルの向上に努めているのです。
練習出席率No.1、とてもなごやかな雰囲気のチェロですが…
- チェロ自己紹介
- 私 たちチェロパートの弱点は、音程とリズムです。他のパートに大変迷惑をかけています。それでも、音楽を楽しむ気持ちは人一倍持っていて、練習もとても楽しく和気あいあいとやっています。
問題はそれを聞いていただくレベルまで持っていかなくてはならない事で、今日その成果を聞いていただきたいと思います。
ついには後ろのコントラバスに…
- チェロから見たコントラバスは?
- コンバスはリズムも音程もしっかりしています。まずいと思った時は、いつもコンバスに合わせる事にしています。できればチェロの前で弾いてもらえると良いのですが。
でも、そんなコントラバスにも悩みがあります。
- コントラバス自己紹介
- 3人です。寂しいです。時に練習一人きりになります。悲しいことです。そんなときは注目されているような錯覚に陥ります。目立ちたくないのに…。
ヴィオラパートは最近メンバー増加の傾向にあります。良いことです。ヴァイオリンパート、いうまでもなく賑やかです。チェロの方、どなたかコントラバスに転職してみませんか?
コントラバス、あまりの楽器の大きさのため、フルートに嫉妬でしょうか?
- コントラバスから見たフルートは?
- フルート大人気です。フルート小さいです。 フルート軽いです。
どうにもかないません。完敗です。
こう紹介されたフルートは、しかし冷静に自己紹介です。
- フルート自己紹介
- フルートは主に第三倍音を使用して音を作り出しており、緩やかなフレーズでは、その典雅で澄んだ音色は特殊な効果があるのだそうです。癒しブームの昨今ですが、フルートの音色も心にちょっとした効果があるかもしれませんよ!? (参考文献 新音楽辞典:音楽之友社)
それでもお隣オーボエにはこんな一言を…
- フルートからオーボエへ
- 次のパートはオーボエさんです。長いフレーズも優雅に演奏できるのがうらやましい(でもフルートとは反対の苦しみもあるそうなのですが…)。
オーボエの美しい音色に隠された真実が今、明らかに!?
- オーボエ自己紹介
- オーボエって…悲しいね…。艶やかで哀愁漂う音色は、いつだって観客を魅了する。ソロも多くて、結構オイシイ役どころ。でも本当は、ギネスに載るくらい演奏の難しい楽器で…いつも顔が真っ赤になるくらい頑張って演奏してるのよっ! それなのに…「オーボエ?ああ、変形クラリネットね」って…。
オーボエ、あまりの悲しさにクラリネットも巻き込んで…。
- オーボエからクラリネットへ
- 最も穏やかな人たちが集まっているClパートなら、クラリネットのことを「変形オーボエ」と言っても怒りませんよねぇ!?
メロディに、伴奏にと大活躍のクラリネットには愉快な人たちが勢ぞろい!
- クラリネット自己紹介
- クラのメンバーは、責任の重い仕事を嫌がるパートリーダー、宴会の段取りに力を入れているS太君、オケより海外旅行に力を入れているYさん、小柄ながらしっかり者のM理さん、酔うと人の頭を叩いたり男に『家来になれ!!』と言って騒ぐY美さんと、このオケで買って頂いたバス・クラの私の6人(?)です。私の出番がなかなか無いのが残念です。
- クラリネットからファゴットへ
- ファゴットさん、町内のお世話係りという大役で何時もご苦労様。これからも隣近所なので仲良く宜しくお願いします。
そのファゴットパート、当オケでは一番人数が少ないパートですが…
- ファゴット自己紹介
- Fgパートは現在、仕事と子育てにへとへとの30代オヤヂと、パワーあふれる(?)大学生の女の子で構成されています。カップリング的には最悪です(笑)。
そんな2人は今、幻の「降り番」を求めて仲間を集めております。
バズーカ砲みたいな楽器を持っている方、連絡ください。
ファゴットは楽器は長いけど、お隣の紹介は簡潔明瞭…
- ファゴットからホルンへ
- さぁ、Hrに続きます…
- ホルン自己紹介
- 我がホルンパートは総勢8名いますが、近年ベビーブームとなり現勢力は5名と少々寂しい状況で、医者2人、学生2人、主婦2人、学校の先生1人、エンジニア1人という構成です。
本日の出演者は、博士目前の大学院生N君、栃木から毎週通っている医者&大学教授のY氏、泣く子も黙る高校で数学の教鞭をとっているH先生、職場が歩いて2分という恵まれたS女史と、名前だけのパートリーダー私Iであります。
え、なに、シベ2のトップはきついからアシストが欲しい?
…人がいないんだから我慢しなさい。無事最後まで演奏ができたらN君に盛大な拍手をお願いいたします。
ぐるぐるうずまきのホルンはトランペットがうらやましいご様子です。
- ホルンから見たトランペットは?
- ラッパってかっこいいですよね。なんといっても、ベルが前を向いていますから。それに引き替えホルンは…。と、愚痴っても仕方ないのでパート紹介させてもらいます。
全曲乗り番のKさん、ご苦労様です。お年ですので無理しないように。新婚のTさん、張り切ってますね。パートリーダーのSさん毎度ご苦労様です。肝脂肪が気になるKHさん、そんなに顔を赤くしなくてもあなたの音はよく透るから大丈夫ですよ。
金管楽器の花形、トランペットの登場です!!
- トランペット自己紹介
- オー ケストラで一際華やか、かつ力強い楽器ですが、深い哀愁を表現できるのも特徴です。メンバーは4人ですが、全員ドイツ式のロータリーTpを使用し、音質へのこだわりも強いものがあります。
今日はそのこだわりが効を奏し、力強いffから柔らかく溶け合うppまで美しいハーモニーが響かせられれば最高に幸せです。 - トランペットからトロンボーンへ
- ブラス低音部の支えとして、テューバも加え欠かせない存在のトロンボーン。一緒に合わせる機会をもっと持ちたいですね。
熱いラブコールを受けたトロンボーン&テューバ、舞台の右上で何やらぶつぶつと…
- トロンボーン自己紹介
- 曲が始まる。1・2・3…声が低く響く。158・159、せーの。
我々トロンボーン・テューバパートの第一の使命は、休みの小節を数えること。
構成員は、団員歴最短ながら昔からいる様な最年長A、巨大なH、音の高い曲を全てまかされる最年少A、サッカー部顧問になってしまい練習に出られないS、最近自分の楽器がテューバであることを忘れ始めているS、そして無責任に人の紹介をしているN。
最後はパーカッション。彼らの前に座るトロンボーン&テューバからはこんな「お願い」が…
- トロンボーンからパーカッションへ
- 一言で言えば勤勉実直です。その辺で物を叩きながら練習する姿は尊敬に値します。
但し、シンバルはトランペットの前でお願いします。
いろんな楽器を自在に操るパーカッションは自分たちをこんな風に例えます。
- パーカッション自己紹介
- パーカッションパートは、電車に例えると騒々しいので蒸気機関車! と言いたいところだけど、そんなにかっこよくないので、騒音だけは一人前の貨物列車かな?
そんな感じの楽器です。