平成8年度 市民コンサート

サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン

H8年度市民コンサート パンフレットこの作品は“ジプシーの旋律”の名を持ち、サラサーテの代表作の一つであるばかりでなく、彼の絢爛たる技巧を想像させるに足るものであることは、改めて言うまでもない。

ジプシーの音楽にある緩徐な叙情性と急速な舞曲との対比を、ヴァイオリンの華麗な技巧を生かしながら描いたものである。
今日では、ピアノ伴奏で演奏されることの方が多いが、もとは管弦楽で伴奏されるものである。

サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ

1870年、サン=サーンスが25歳の時に、サラサーテのために作曲された絢爛たる技巧的な作品だが、その中にメランコリーとエレガンスが織り込まれている。

アンダンテと指示された序奏では、ギターを暗示する弦楽のピチカートに伴奏されて、独奏ヴァイオリンがラプソディックな憂愁の主題を歌い出す。
活気のあるロンドは軽快な主題にのってエピソードを重ねながら独奏ヴァイオリンの名人芸を繰り広げる。
最後に一瞬の沈止ののち、ピウ・アレグロによる主題をアルペッジョで展開して、終結へ運んでいく。
この曲もツィゴイネルワイゼンと同様、管弦楽版がオリジナルである。

ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲

この歌劇は1862年に初演された4幕物で、人間の持つ愛情と憎悪、幸福と悲哀を描いており、最後には主な登場人物が皆、死んでしまうという、波乱に富んだ物語である。

序曲は独立してしばしば演奏会で採りあげられ、金管の強烈な吹奏で始まり、劇中に出てくる旋律を巧みに用いながら、シンフォニックにまとめられ、オペラの内容をリアルに暗示している。

ポンキエルリ:歌劇「ジョコンダ」から 時の踊り

アミルカレ・ポンキエルリは、19世紀中頃、ヴェルディとともにイタリアでオペラを中心に活躍、最も成功したオペラが、この「ジョコンダ」で、1876年ミラノ・スカラ座で初演された。

物語は歌姫ジョコンダの悲恋を描いており、最後はジョコンダが自殺してしまうという悲劇的な作品である。

「時の踊り」は、全4幕中、第3幕で演奏されるバレエ音楽で、夜明けから昼、そして日没までという一日の推移が、バレエによって描かれた美しい作品である。

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