平成5年度 市民コンサート

チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲

H5年度市民コンサート パンフレットチェロを独奏楽器として、序奏の後に続く主題を基に7つの変奏曲で構成されている。

ロココとはフランス語から来た貝殻細工を意味する語で、バロックや古典の壮大さ、重厚さに比べると軽快で洗練された響きがある。

曲は全体的に落ち着いた雰囲気であるが、最後の第7変奏に入ると協奏曲のようなオーケストラとのかけ合いを見せ、次第に盛り上がって終わる。

プロコフィエフ:バレエ組曲「ロメオとジュリエット」より

シェークスピアの「ロメオとジュリエット」を題材とした曲はこの他に3曲もある。
今日はプロコフィエフの作品で、バレエの中の重要な音楽14曲をまとめた組曲から、6曲を抜粋した。

モンタギュー家とキャピュレット家
短い荘重な序奏の後、はねるような騎士達の踊りが始まる。
中間部はジュリエットの踊りを表す。
少女ジュリエット
ジュリエットの様々な気持ちが描かれて中間部では乙女の訴えのような主題が現れる。
メヌエット
キャピュレット家の大饗宴の場面で、大変堂々とした響きがある。
仮面舞踏会
ロメオは仮面をつけ、ひそかにキャピュレット邸の庭に忍び込む。
打楽器群が効果的に情景を描写している。
民衆の踊り
広場で民衆が踊り、活気にあふれ、あちこちでおしゃべりや笑い声が聞こえてくるようである。
タイボルトの死
両家の争いで、ロメオがキャピュレット家側のタイボルトと闘う。
タイボルトが倒されると、荘厳な哀悼と葬送に満ちあふれる。
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